そうだよね。


大翔の言う通りだ。


あたしの考え方がお子様だった。


「あたしこそごめん。
大翔がそこまで考えてるとは知らなかった。ごめんなさい」


「咲季。会いたい」


「あたしも会いたい」


明日会える。


でも無性に寂しい。


「明日会えるから楽しみにしてる。」


「うん。あたしも!」


「じゃ切るな。明日な」


「バイバイ。ありがとう」

―プッ―プッ―プッ


切れた。


机の上に載っている描きかけね大翔の絵。


絵にそっとキスをした。


まるで、大翔とキスするかのように。