―俺―

仙崎大翔(せんざきひろと)
都内名門私立男子校にかよう、高3。18歳。


小さい頃から秀才と呼ばれ育った。


親は2人とも医者。


だから、金は有り余るほどあった。


ずっと習い事に縛りつけられる日々。


嫌気がさしていた。




俺には『ゆめ』がある。




親には絶対内緒の『ゆめ』



いつか、必ず本当の自分を見つける。




だから、それまで我慢。




信念を貫き通すと誓った。



どんなに長い時間が、かかろうと諦めない。





そう。




俺の『ゆめ』。




家を出ること。




いつか自分だけを愛してくれる人を探すこと。






それまで我慢。