Never say good-bye

―事件の1日前―


いつも通り学校に行ったあたしは、いつも通り授業を受け、いつも通り帰るはずだった。


帰る支度をし、今日は早めに終わるから、大翔と久々に図書館デートをするはずだった。

「咲季〜♪今から暇?」

愛結があたしを誘う。

「ごめん。今日予定があるの。」

愛結には、あたしに彼氏がいることを言っていない。
「えぇ―予定って何?」

しつこく聞いてくる愛結。
「…。図書館で勉強するの。」

「勉強?いいじゃん今日くらい!咲季頭いいしー。」

ここで、断ったら愛結がもう友達やめる!と言い出したら…。

またあたしは一人ぼっち。と思ってしまいなかなか断れなかった。


「咲季〜。いいでしょ?」

今午後3時。


「1時間だけだったらいいよ。」

誘いに乗ってしまった。

大翔には1時間遅れることを連絡して、あたしは愛結と一緒に学校を出た。

愛結はどこに行くのか何も告げず、ひたすら歩き続けた。





やっと着いた場所は何だか薄暗くてじめじめした、廃墟ビルの前。
人気は全くなく、気味が悪い場所。

「愛結。何なの用なの?」