Never say good-bye

―午前2時過ぎ―


「イタッッ」


お腹がギュッと締め付けられるような痛み。まだ予定日まではある。


家にはあたし一人だけ。


「うぅっ」


だんだん痛みが強くなっていく。


「誰か来て!」


ベッドから降りることもできず苦しむしかない。


今、この瞬間、この場に大翔がいたらどれだけ心強いか。


「大翔。赤ちゃん産まれるよ。天国から帰ってきて!1分でもいい。お願い。」

「ピーンポーン」


チャイムの音。


誰だろうこんな夜中に?


誰でもいいから、誰か来て

「咲季!?」


お母さんだ!


重いお腹を抱え、力を振り絞り玄関まで向かった。


痛くて、痛くて今までに感じた事のない痛みが容赦なく襲いかかってきた。