夕方前には弟さん夫婦も到着して高野家は全員大集合。
弟さんの奥さんは六歳年上の姉さん女房。
年齢的には、私はもちろん、お義姉さんの潤子さんよりも1コ年上。
でも……続柄的には義姉妹の一番末の妹。
お義兄さんにとっては同い年の義妹。
寛行さんにとっては年上の義妹。
まあ、こういうのって義理の兄弟姉妹にはよくあることに違いない。
そんな事情もあってだろうか?
高野家の人々は兄弟姉妹の上下を完全にとっぱらって互いを呼び合っていた。
睦美さん(弟さんの奥さん)が私に無邪気に笑いかける。
「しーちゃんもアタシのこと“むっちゃん”て呼んでね」
「えっ!で、でも……」
フレンドリーに接してもらえて嬉しい反面、さすがにちょっと返事に困る。
だって、いくらなんでも……。
「いいのよー、ぜーんぜん気にしなくて。私だって“むっちゃん”て呼んでるし」
戸惑う気持ちを察したようにお義姉さんがアハハと笑う。
「そうよー。私だって“お義姉さん”じゃなくて“ジュンちゃん”て呼んでるもん」
「堅っ苦しいのは、なんていうか……そう!このウチの柄じゃない!ってね」
「うん。それに、私としては実年齢関係ない呼び方のほうが嬉しいし?なんて」
うふふワハハと楽しそうに談笑する二人。
「だから、しーちゃんも。ねっ?」
「どうしても36歳の妹が欲しいなら“お姉さん”て呼んだげるけど?」
「ええっ!」



