准教授 高野先生の結婚


自分が“愛されているか”のまえに、相手を“愛せているか”と問う誠実と純真。

恋する男の人の切なる想いが、ひどく純粋で心に響いた。

女性はとかく「私のこと好き?(ちゃんと好き?)」と問いたがる生き物だと思う。

もちろん、私もそのひとり。

彼の気持ちを知っていてもわかっていても、聞きたがって言わせたがる。

男の人にしたら甚だ面倒で鬱陶しいだろうなぁ、って。

それもまた知っているしわかってる。

それでもなお「私のこと好き?」と聞きたくなるのはもう、女性の困った習性なのかも?なんて。

だからこそ、はっとさせられた。

自分が彼を“愛せているか”なんて、そんなことたぶん考えたことなかったから。

心の中で「あぁ、やっぱり彼のことが好きだなぁ」と再認識したりあらためて自覚させられることはあるけれど。

「彼のことを愛せているか」なんて自問したことおそらくないし。

まして、彼に確認したことなんて。


ど、どうしようっっ……。


なんだか胸があつくなって、いてもたってもいられない気持ちになった。

まあ実際は、どうしようも何もどうしようもないのだけど……。

とにかく早く彼に会いたかった。

会って伝えたい、問うてみたい。

そして、答えが欲しかった。

「愛している」より「愛せている」という答えを……。