准教授 高野先生の結婚


ご相談の結果、指輪は“フル”ではなく“セミ”オーダーで作れることに。

そんなわけで、いざいざ創作?開始!


「ハイ!それでは――先ほどのお話ですと材質はプラチナということで?」

「「はい!」」


「形状は、彫刻等の装飾がなくシンプルで、幅は細めのもの、でございますね?」

「「はい!」」


「それから、内側にはそれぞれお相手の誕生石をお入れするということで。

新郎様のほうには新婦様の誕生石、2月でアメジストを。

新婦様のほうには新郎様の誕生石、11月でトパーズを。こちらはブルーで……?」


おっとっと、トパーズといえば自動的にブルーじゃないんだ……。

寛行さんが“どうする?”って表情で私を見る。


「君の好きな色でいいんだよ?」


そう言って、ちょこっとだけ“ん?”って首を傾げる彼。

あぁ、これ……私のお気に入りの仕草。


「ネックレスのは青だし。指輪は青以外の色がいいかい?」

「うんん!青いので!青がいい!」


ぜんぜん迷う余地なんかなくて、絶対に青。

いつもしているお守りがわりのネックレスと同じ、美しく澄んだ青色がいい。


「ハイ!かしこまりました。では、ブルートパーズとアメジストということで。

それにいたしましても、どちらのお石も結婚指輪にぴったりでございますね。

青は花嫁に幸福をもたらす色とされておりますし、紫は上品で高貴なお色ですから」

「「はい!」」


むむむ!加藤さん、なかなかの凄腕とお見受けいたした!

やっぱり、とてーも商売上手な人だと思う。