准教授 高野先生の結婚


我ながら、なんともベタベタベタな趣向。

“大切な彼の誕生石を私の指輪に”というのは別に恥ずかしくないんだけど。

けど、逆はなんとも気恥ずかしくて。

だってだって……。

“私をいつも側においてね♪”みたいな?

なーんかもう!私ばっかり照れちゃうし、気まり悪いし……。

どーせ寛行さんは飄々としているか、私の照れっぷりをクスクス笑って……ない!?


「僕は……11月生まれです!」


あっ、なんか照れてる。

しかも――

ちょっとトンチンカンっぽくなってるし。


「彼女の希望を全部まるまる叶える方向でお願いします!

フルオーダーになるなら、それでもかまいません!

日程的には余裕がありますし、納期は多少遅くなっても問題ないので!」


おっ、なんかはりきってる。


てっきり私は自分が彼に笑われてると思ったのに……。

なんだか――

照れながら一生懸命になってる彼が可愛くて、嬉しくて、微笑ましくて。

私のほうが頬を緩めて笑ってしまった。