准教授 高野先生の結婚


洗練された北欧雑貨とか?イタリア製のお洒落な家具とか?

ここは、そーゆーのとは全く無縁の別世界。

若い女性に絶対ウケないこと間違いなし!

もっとも、私には大大大ヒットのバカウケなんだけど……。

商売っけが無いわけじゃないんだろうけど、それがいちいち残念な感じなとこがイイ!

あの赤いのぼりとか?光る看板とか?

千客万来、繁盛祈願のでっかい招き猫も。

意味不明な信楽焼の酔いどれタヌキも。

いかにもタダでもらったカレンダーをお店に堂々と掛けちゃうところも。

場末のスナックに敷いてありそうな中途半端に毛足の長い赤紫色の絨毯も。

スーパーみたいにペタペタ貼られた目玉商品の手作りポップも。

「寛行さん、ここならホントにあるかも」

「うん?」

「ドクロのやつとか、レーザービーム発射できるやつとか」

「君はまたそういうことを……まあ、確かに個性的というか、独自路線ではあるよね。

問屋街にあるくらいだからなぁ、商品の質と価格だけで勝負ってとこなのかな?」

「ブランドとか、そういう“イメージ”には頼らないぞ!みたいな?」

「そうそう。看板も宣伝もなしで味一本で勝負する頑固親父のラーメン屋みたいだ」

うーむ、頑固親父のラーメン屋にたとえられちゃうジュエリーショップ……。

とにもかくにも、KH貿易はなかなか味のある店に違いない。