准教授 高野先生の結婚


このやりとり、いったい何かというと――

「むぅぅ、寛行さんがメールでなぞなぞなんか出すからぁ」

「たまには頭の体操にいいと思ってさ」

昼間、彼がメールで送ってよこした挑戦状。


“き”は“き”でも体の中にある“き”ってなーんだ?


彼は……私たちは、ときどきこういう遊びに興じてみたりしちゃうのだ。


子どもの頃、聞いたことがあるようなないような……思い出せない遠い記憶。

わかるようで、わからなくて。

わかったようで、わかっていなくて。

「もぅ、一日中ずっと頭の隅っこで気になって仕方なかったんだからね」

「それはそれは」

「しかも、夜まで答えはお預けだし」

「じっくり考えてもらおうと思ってね」

「メールでは答えるのも降参するのも不可だなんて生殺しみたいだもん」

「まあまあ。粘り強く考えること自体が頭の体操になっているわけだからさ」

「むぅぅ……で、答えは???」

「あ、言っちゃっていいの?」

むっきぃぃ!!

こ、この人はぁ……!