久しぶりのカスガイとの再会。
いくら話しても話題は尽きなかった。
私の結婚準備のこと、カスガイの結婚生活のこと、学生時代の仲間のこと、などなど。
話したいことは他にもいっぱいあったけど――
「ぬっ!もうこんな時間かえ!」
「もう帰らなきゃ、だよね」
忙しいカスガイを引きとめるわけにはいかないので会計をすませて店を出た。
もちろん“魅惑のスペシャルプリンパフェ”は私のおごりだ。
「パフェ、ごっそーさん」
「いえいえ」
「んあー、コータローにご飯あげなきゃ」
「そんな“ご飯あげる”だなんて、犬や猫みたいな言い方……」
「んあ?あいつが“ご飯ちょーだい”って言うのだから“あげる”で正しいのだ」
「“メグ、ご飯ちょーだい”って?」
「そゆこと」
うーん、寛行さんは絶対言わない台詞だな。
“ご飯まだぁ?”みたいな、そういう催促みたいなこと彼はしないもの。
「コータロー、ずっと自宅生で家事なんてやったことないまま結婚したんだもんね」
「そっ。だから、稼ぎはアイツのほうが多いけど、生存させてんのはアタシだよ」
「さようでございますか……」
「ございますわよ」
そうしてカスガイはわざと得意げな顔をしてニシャっと笑った。
次に会えるのはいつだろう?
カスガイも多忙だけど私だってこれからどんどん忙しくなりそうだし。
そんなことを考えつつ、また近況をメールすることを約束して地下鉄の駅で別れた。



