准教授 高野先生の結婚


要するに私は皆に世話を焼いてもらえる得な性格で?それに頼ってばかりいる、と?

うーむ……。

なんだか反論のしようがないような?

でも、ちょーっと釈然としないような?

心の中で、モニョモニョ、ゴニョゴニョ。

しかしながら、並木先生は私の戸惑いなんぞおかまいなしに話しを続けた。

「自分の状況を判断して、きちんと自分で助けを求められるかが重要なの。

そりゃあ一人でやり抜こうと努力する姿勢も大事だけどね。

けど、結果を出せなかったら、それはただの意地っ張りの考えなしでしょ。

知恵を借りたり助けを呼んだり、創意工夫してちゃんと結果を出せる人が偉いの。

君はもう社会に出て行く人なんだから、アウトプットする術も身につけなないと」

「はい……」

並木先生の言葉が世間知らずの私の心に痛いくらいに突き刺さる。

「今までは困っていたら周りの人が普通に手を差し伸べてくれていたんでしょ?」

「そ、それはっ……その、とおりです」

「まあ、君の真面目で一生懸命な人柄が自然と人の心を動かすんだろうねぇ」

「そんな……」

「けど世の中にはね、そういうのに嫉妬しちゃう人間もいるんだから。

“ふんっ、あんたは黙っていても助けてもらえて気楽よね”なんてさ。

だからね、自分から能動的に周りに働きかけられるスキルがないと」

「はい……」