「秀二も今、家出てたんだな」



確か…椋くんと西沢くんは幼なじみだっけ?



「西沢くんの家って近いの?」



「うん あそこ」



椋くんが指差す方向に西沢くんの家



こんなに近かったんだ




あれっ?



私はなぜだか動揺していた



たぶん椋くんの家から出てきた所を見られたからだよね?




それ以上の何か別の感情が心の中にはあったが




…私は気づかないふりをした