「ま、まあ、こんないい感じのテラスで与太話もなんですし、話を戻しますか」
「もともとの原因はルシオくんですわ。まぁ、それはそれとして。一つ気になりましたが、龍人大戦は百年も前の戦争なのでしょう?ルシオくんの話だと大賢者アイスガールは、生きているはず…なのでしょうが」
「老衰で死んでいると?」
マリアさんの言葉を紡ぐ僕。
「普通の人間ならとっくに死んでいるはずですわ。…とはいえ、大賢者なら、多少の延命措置が可能なのでしょうけど」
「菊子さん曰わく、『アイスガールの辞書に不可能と言う文字なし』だそうで。多分、年齢くらい魔法でなんとか誤魔化せられるのでしょう」
「それこそ、嘘臭いですわ」
冗談っぽく言った僕を見て、微かに笑むマリアさん。
確かに、自分で話していても御伽噺のようだ。
英雄?大賢者?龍人?
冗談のような存在。夢想のような存在。
でも僕は知っている。
龍人大戦が英雄の一人を。
僕は知っている。
龍人の恐ろしさを。
だからこそ大賢者の存在を信じれるのだ。
「もともとの原因はルシオくんですわ。まぁ、それはそれとして。一つ気になりましたが、龍人大戦は百年も前の戦争なのでしょう?ルシオくんの話だと大賢者アイスガールは、生きているはず…なのでしょうが」
「老衰で死んでいると?」
マリアさんの言葉を紡ぐ僕。
「普通の人間ならとっくに死んでいるはずですわ。…とはいえ、大賢者なら、多少の延命措置が可能なのでしょうけど」
「菊子さん曰わく、『アイスガールの辞書に不可能と言う文字なし』だそうで。多分、年齢くらい魔法でなんとか誤魔化せられるのでしょう」
「それこそ、嘘臭いですわ」
冗談っぽく言った僕を見て、微かに笑むマリアさん。
確かに、自分で話していても御伽噺のようだ。
英雄?大賢者?龍人?
冗談のような存在。夢想のような存在。
でも僕は知っている。
龍人大戦が英雄の一人を。
僕は知っている。
龍人の恐ろしさを。
だからこそ大賢者の存在を信じれるのだ。
