「じゃな」

大竹がそう言って教室を出てあたしは顔をほっこりさせた。

彼女がいるのは知ってるしこっちもいるし大竹はいろんな女の子にやさしい…わかってるけどなんだかうれしくなって

「ちょっとヤバイかも」

なんて思ってたりした。

この前彼女がいることを了祐に聞いたときはなんだか少し胸がキュってなった。

さてと…あたしも帰るか

「麻衣一緒に行こ」

麻衣の席にどかっとカバンを乗せる

「ってか待ってたんだけど」

「すいません」

2人で少ししゃべりながら階段を降りて自転車置き場へと向かう

靴を履いて門を出るとき声をかけられた

「あ、ちょっと」

…あたし??

こっちを見ているその人は隣のクラスの男の子

…凪だった

「ん??」