「 だめーー!!」

「梨奈!!
 おい、梨奈っ!!

 ったく、やっと目が覚めたか!」

心配そうに裕が私を見ている



私はいつの間にか
裕から解放されていて
ソファーの上で横になっていた

「お前昨日の
 エレベーターのことといい
 なんか変だぞ
 いつもは元気な奴だって
 校長から聞いたし

 俺なんか悪りぃ事したか?
 なんなら、やっぱルーメ変えるか?」


悪魔なのに優しいじゃん♪
でもね
これ以上心配されたくないし
理由も言えないの
だから・・・

「大丈夫
 なんでもない
 
 多分
 疲れが溜まってたんだよ
 
 ほら昨日
 いろいろあったから、ね!!」

私は必死に
誤魔化そうとしたけど
裕は
鋭い目つきで私を見て言った

「お前、泣いてるのに?」

え!?
そう言われて
私は初めて
自分が泣いていることに気付いた