1時間程すると、キューっと握られている様な痛みからお尻から陰部にかけて風船を中で膨らませているようなブワーンとした痛みに変わってきた。

なんかおかしい…

便秘のせいじゃないかも…?

でも、やっぱり病院に行く勇気はなく痛みを我慢していた。


始めはさほど痛くなかったから「あ、また痛みがきた」と顔をしかめる程度だった痛みが、時間が経つにつれてひどい痛みに変わってきた。

風船を思いっきりパンパンになるまで膨らませているような痛みが続き、「イタタタタ…」と声を出さずには居られなくなってきた。

ん?


痛みは15分感覚できていることに気付いた。
最初の握られている様な痛みの時はこんな頻回ではなかったのに…
15分置きに風船が膨らんでパンパンになると萎むように痛みも引く…これが繰り返されていた。


『まさか陣痛か?!』


妊娠週数がある程度経ってからの流産は陣痛の様な痛みがあると以前本で読んでいた私は、やっと自分の今の状況がヤバイということに今頃気付いた。


とは気付いたものの、一人で病院へ行って手術を受ける勇気もなく、あと2時間もすれば遅番の主人が帰ってくるし、そしたら病院へ連絡して行こう!などと甘い考えで痛みに耐えることを決めた。