どんっ







あたしの頭に鈍い音がする。


正直、少し痛い。


頭がズキズキする・・・。




「マコ、おはよ~っ」


「由美・・・、痛い。。。」


「えっ!?ごめんねι」






そう、話しかけてきたのは


林由美。あたしの数少ない友達の中でも


1番頼れる友達なんだ。




逆にいえばこの高校にあたしの幼馴染が


由美しかいないっていうのもあるかもだけどね。


この高校、それほどいい高校ってわけでもないんだけど
(あたしが入れるくらいだしっ??)


なぜか知ってる人は由美だけだったという…。


それでも、運よくクラスが同じだったから、


楽しく過ごせてるんだ。



「聞いたよぉ、
中田クン、フったんだって??」


中田クンとはあの元彼のこと。


由美は何でも知っている。


でもなぜかはよくわからない。


「うん・・・。」


本当はあたしがフられたも同然なのだろうけど


思い出したくなくて、、、


・・・・・・言えなかった。