「こっち向け」
命令口調だとも、優しく優しくあたしに囁く翔平
あたしは躊躇ぎみに振り向き、向かいあった
もぅ、顔なんて涙でぐちゃぐちゃだろう
そして翔平を見上げる
そこにはやっぱり金髪の似合う綺麗な翔平がいた
とっても
とっても
近くに。
「ひでぇ顔」
片眉を上げて、ボソリと呟くいつもの翔平
「わっ分かってるもん」
ここまで来ても意地をはるあたし
でも、翔平の顔を見るとどうしても丸め込まれてしまう自分
あたしはうまく出せない声で言った
「ぢゃぁ…あ…たし、好き…でいて…いいの…?」
「バカ」
いつもと変わらず無表情で言う翔平
「ぢゃ…ぁ、ずっ…と…傍に…いてい…いの?」
「バカ……当たり前」
再び無表情で翔平は言った

