気付けばあたしは学校の屋上にいた
…
多分、無意識に走ってきたんだろうけど、、
屋上には今日も雲一つない青空が広がっていた
あたしはフェンス越しに外を見つめる
教室で騒いでいる人、朝から混んでいる道路、じゃれあうように飛んでいる鳥達が目に入る
あたしは振り返って屋上の入り口を見つめた
…
…やっぱり、翔平は追ってこない
期待していたわけではない。分かっていたことだ。
けど、、
あらためて、あたしには遠い存在だと実感した
翔平をあんなめに合わせちゃったんだもんね。当然だよね…
あたしは涙で濡れた顔を手で二回拭き、空を見上げて、バカだなあたしと苦笑しながら鼻をすすった