「あたしがあそこに着いたときには、既に翔平がそいつらとやりあった後。
周りにはピエロや男達が倒れていて、その中に返り血を浴びた翔平が立ってた」
レーラは腕を組み直す
「ほんとに怖かったわぁ、本物の鬼を見たと思もん
結局、救急車であなたを病院に運んでった。内臓辺りが少しまずかったみたいだけど、命に別状は無くて、数ヶ月入院すれば大丈夫だって言われたわ」
でもね…。とさらに話続けるレーラ
…そうだ。あたしは…
「記憶がとんでいたの
…しかも、遊園地の記憶だけ。そして、そこに関わった人のことも
もちろん翔平やあたし達のことも…」
レーラは一瞬悲しそうな寂しそうな顔を見せてからあたしを真っ直ぐな眼差しで見る