「そんなことより、翔平は何に乗りたい?」



「おいっ、麗羅。
そんなことよりってなんだ。コラ」



「はぁ?レーラそんなこと言ってない」



大きな目をパチクリさせながら、口を曲げるレーラ



「ちげぇよ、麗羅だ!れ・い・ら!
レーラなんて誰も言ってねぇよ
ホント、紛らわしいなぁ、お前ら」



「うっさい!亮平!!」



ひどーいと言っているレーラの隣であたしは騒ぐ亮平の頭をチョップする



「あっ…俺、ジェットコースター」



視線を外して考えていた翔平は更に騒ぎ出す亮平を狙ったのか、流すかのように、言った









「えぇ…まじで俺、何キャラ!?」


ボソッと呟いた亮平の言葉は、虚しくも誰の耳に届くことなく風と共に消えていった…ーー