ー家ー





バンッッ!!!!!




「…どうしたの?大丈夫?」



勢いよく開けて入ってきたわたしを驚きの眼差しで見つめる母



「…」



あたしは母の質問に答えられるわけもなく、ただ下唇を噛みながら大粒の涙をポロポロと流していた



母はそんなあたしの肩をだいてリビングへと連れていき、椅子に座らせてくれた



「飲み物入れてくるわね。
ホットココアでいい?」



と言うとキッチンへと入っていった