あいつ…もう片方の三木のことか




「あたしはあいつの女なんかぢゃありません」



「えっ?違うの?」



と言って、もう1つあるブランコに座った



「違うの!」



ムキになって言うあたし



「そっ」










「俺さぁ…あいつとは昔から仲が悪くてさ」



急に前屈みになって語り始めた亮平



あんたの身の上なんて誰も聞いてなんかないし、と思いながらもあたしは黙って耳をかたむけた