「あのさぁ、」



隣に座った私を見ようともせずに言う



「なによ」



そんな三木を目だけで見上げた




「…なんで、そんな可愛い行動とんの?」



三木の視線は私に向けられる



~~っっ!!!



なんでそんなことサラッと言えんのよ


思ってもないくせにぃ



すかさず私は視線を反らした



…なにやってんだ私は

ベタな恋愛物語ぢゃあるまいし



「そんなの、知らないわよ」



さっきの教室と同じように、膝に顔をうつ伏す私の頭に三木の手がのる



「ねぇ、こっち見て」



耳元で囁く



「なっ!なんでよ」







「キスできない」



と言って私の頭にキスを落とした