「愛結はん?」
愛結は突然呼び止められて、ビクっと飛び上がる
声のほうに振り向くと浴衣姿の花雪さんが立っていた
手には買い物の帰りなのか、ビニール袋を下げている
「せや、愛結はんやなぁ
お家こっちのほうなんどすか?」
「いっいえ、ちょっと…」
さっきの変な行動見られたかなぁ…
恥ずかしくなって、うつむきながら前髪を整えた
花雪はそんな愛結を見ながらにっこりと笑って言う
「ほんま、おもろい女の子どすなぁ
丁度よかった、うちも愛結はんに用事があったんどすえ
これから、時間があるんやったらうちのお店にこーへんえ?」
…花雪さんがあたしに用事?
なんだか分からないけど、鍵も携帯もない今、行ってみたほうが良さそう

