そのまま、三木は部屋に入った
この階には、三木の部屋以外の部屋はどこにも見当たらない
多分、この階にはこの部屋1つだけなんだろう
ガラガラッ
…??
部屋に入ったはずなのに、またドア(?)を開ける音が聞こえてきた
すると、冷たい外の風があたし達の間を絡む
その瞬間、再びあたしの体は宙を浮いた
前には、あたしを投げ、手を離した三木の姿が視界に映る
三木の顔は…やっぱり笑ってるぅぅぅぅぅ
バシャンッッ
あたしが落ちたところから、水しぶきが上がり
一気に、温かい液体があたしの服に浸透してきた
周りを見渡すと、
ここは…英国風露天風呂!!
ネコ足バスタブに色とりどりの薔薇やカットされたドライフルーツが浮かんでいる
隣には、グラスに入った飲み物や豪華なフルーツの盛り合わせをのせたテーブルが丁度取りやすい位置にあり
上には都会とは思えないほど見える数えきれない星が照らしている
お風呂の水に映っている星は、
まるで、宝石みたいだった