エレベーターの中は、とっても静か
あたしと三木だけではなく
誰もなにも喋らない
エレベーターに最後に急いで乗り込んだから、あたしは誰がどこに乗ってるだとか、どんな人が何人乗ってるだとかはよく分からない
分かるのはあたしに刺さる複数の視線
そりゃそうだよね…
だって、ここでは有名らしい三木にくっついてきている得たいの知れない女子高生なわけだし
ボロボロの制服にジャージじゃぁ、変な目で見るのもおかしくない
あたしの視界に三木はいないし
すごく孤独だょ…
三木…
そのとき、あたしの脳裏にひとつの場景が広がった
どこだろ…
分かんないけど、薄暗くて、冷たい…寂しい?
雨…雨が降ってる
それから、人の影が見える
…そこに、いるのは誰?
ぼやけて見えない
だんだんとその人の顔が見え始めたときだった

