って、あたし!笑ってる場合じゃない!
ここの坊っちゃまってことはこいつ、超超お金持ちってこと?
なんか…いろんな意味でちょっとだけだけど、三木を見る目が変わる気がしそうだ…?
「なんつー顔してんだお前」
あたしの顔を見て、三木は眉間にシワを寄せる
あたし、驚きと笑いと不思議そうにしている表情がいちどに出ちゃったみたい
「生まれつきの顔ですー」
負けずに舌を出す
あっ、違うよ
あらかじめ言っとくけど
もうちょっとマシな顔してます
「そっ」
と呆れたように言い残し、フロントのお姉さんが出したダイヤとガラスのモチーフ付きの鍵を取ってエレベーターへ乗り込む
あたしは置いてかれないよう焦りながらエレベーターに一緒になって乗り込んだ

