意地悪俺様







そして、亜希はあたしの目をじっと見つめた



「……ごめんね。愛結」



化粧のせいで亜希の顔には涙の跡がいくつもついているのが分かる



「亜希…あたしも…ごめんねぇ」



あたしの顔も亜希の顔も、もうぐちゃぐちゃだろう



それでも、あたしたちは涙が枯れるくらいその場に座り込んでずっと一緒に泣いていた



「感動やなぁ」


「俺も泣けてきた」



中井も祁答院も頷く



そして、隣で三木はその様子を静かに優しい眼差しで眺めていた



あたしは冷たかったコンクリートの空間に一瞬温かい風が吹き込んだように思えた