「ちっちがうもん!」
頬を膨らませながら三木を見る
すると、三木はクルって後ろを向いてしまった
そして、横を見ながらため息を1つついて
「俺ん家いくぞ」
「えっ?三木の家?」
「そんな格好で帰れねぇだろ」
あっそっか。
そのとき、誰かが走ってくる足音が聞こえてきた
1人?
いや、何人かいるみたい…
さっきの人かなぁ…
怖くなって体をギュッと縮こめた
その様子に気づいてか三木はあたしに向き直し、片手であたしを包み込んだ
何にも動揺しないゆっくりとした一定の心臓の音にあたしは安心感を覚えた
だんだんと遠くの方からドアの開く音がし、薄暗いなかシルエットだけが見えてくる

