あたし、バカだ



こんなやつにドキドキ…



ううん。好きになりかけてたなんて



元はといえばこいつのせいだけど、



あんなに、気遣ってくれて



あんなに優しくしてくれて


あんなに朝早くから待っててくれて



あんなに…あんなに…



目から涙がボロボロ出る




「泣かなくたって大丈夫だって
俺上手いからすぐ良くなるって」



三木が言ったのと同時にあたしは死ぬ気で抑えられていた手を振りほどき力いっぱい叫んだ




「いい人だと思ったのに…
好きになりかけてたのに…
こんなんだったら、最初から
優しくなんてしないでよ!


バカ三木翔平ーー!!!!!!」