自転車でも15分は、かかる。

ギリギリでも、30分・・・。

・・・5分ぐらい走っただろうか、私は止まった。

「ハァ・・・・ハァ・・・・。」

こんなに走ったことはないぐらいに、息が切れた。

「・・・・遅刻だぁ。」

そのまま、トボトボ歩いた。

あきらめた。。。

その時だった___

急に目に飛び込んできたのは・・・。

成宮涼斗!?

私に気づいたのか、こちらを見た。

「あれ、姫奈ちゃん?」

_ドキ

「そ、そうだけど__」

涼斗はニッコリ私に微笑んだ。

その笑顔がすっごく天使のように見えた。

「おはよう、歩き?」

「・・・今日だけ。」

「なんで?」

・・・・私的にプライドがあって言えなかった。

「だ、ダイエットだし。」

「ふ~ん。」

本当に?見たいな、顔をしてこちらをうかがう。

「な、何?」

「ううん、なんでもない♪」

乗っけてなんて言える立場じゃないし。

ただの、性格悪なんだから私は。

「今から、歩くと遅刻するよ?」

「知ってる。」

また、可愛気なく言った。

「そっか、じゃあ行くね。」

はぁ、私は遅刻決定だなぁ・・・・。

家に戻って、風邪ですって休みたいなぁ。

涼斗はまた、こっちを振り返った。

「乗る?」

えっ__

「な、何いってるの?」