「ぶぇっくしゅん!」

翌日も、くしゃみが全く止まらなく。

「姫奈、風邪?」

制服に着替え、リビングに行くと、

桃姉が笑いながら聞いてきた。

あ、制服はブレザー。

「おまえが、なればよかったのに・・・。」

「何が、おまえよ。お姉様に対して!」

誰が「お姉様」だって?!

「黙れないかな、ハゲ。」

「ハゲだったら、姫奈ツルッパゲー。」

「はいはい、ご飯食べてからにしてくれる?」

お母さんが、パンやサラダをテーブルに置いた。

「さ、もう食べないと姫奈が遅刻しちゃう!」

「それでも、いいんじゃない?」

_ムカッ

「もう、桃は姫奈を馬鹿にするような言い方ばっかりしてー。」

「はは、冗談♪では・・・。」

「「いただきまーす。」」

二人は、手を合わせて言った。

「い、いただきます。」

「ねぇ、桃は彼氏さんと結婚の予定とかないの?」

「ブッ!」

お母さんが言うと、桃姉は口から何かはきそうにした。

「な、何言ってるの!?お母さん!??」

・・・・・怪しい。

そんな目をしているお母さん。

「そうなったら、家に来てきちんと紹介するのよ?」

「分かってる!」

桃姉が結婚したら?

そんなことは、一度も考えたことがない。

「・・・・っくちゅん!」

「やっぱ風邪でしょ??」

気づくのおっそ。

「ごちそうさま。」

そのまま、食器を台所に置いた。