「素直じゃなくて、言い方が冷たいところを直すのね。」

私の耳元でささやいたのは、桃姉だった。

「わっ、出た!」

「『何が出た!』よ。お化けみたいじゃん。」

フッ、お化けだし。

「てか、桃姉に言われたくない。」

「だって、姫奈って正真正銘の性格悪なんだもん。」

はぁ?!

「何を言ってんのさ、それはお互い様。」

私は、対抗するように桃姉に言葉を返した。

「私、性格いいもんねー。」

「桃姉のどこが性格いいのさ!」

「ほら、また喧嘩する。」

お母さんが、困り果てた顔をしていた。

「もう、お風呂入ってくる。」

なにげ、ご飯は完食。

「ごとそうさま。」

食器を流しに置いて、お風呂場へ向かった。

スルっと服を脱いだ。

_カチャ・・

「きゃーーー、桃姉。」

入ってきたのは、桃姉だった。

すばやくタオルで体を隠す。

「あいかわらず、胸が小さいのね。」

_カアッッ////

「うるさーーい!」

何を言いに来たかと思えば。

この、変態姉!

「で、何?」

強めな口調で言った。

「あのさぁ、お母さんに言っといて欲しいんだけど。」

「何を?」

「わ、私・・・・け・・・。」

私・・・け?

「な、なんでもない!」

_ガチャッ!

な、なんだったんだ?