「今日は、ハンバーグなの。」

お母さんが、嬉しそうに言った。

「ふーん。」

「可愛くないこね、空なんて喜んで食べちゃったのに。」

・・・・・。

どうせ、可愛くないもんね!

「桃姉は?」

「今、お風呂。」

先を越されたww。

「そ、空は?」

「自分の部屋にいると思う。」

お父さんは、今日は残業なんだよね。

「いただきまーす。」

箸を持ち、ハンバーグを口の中に入れた。

お母さんのハンバーグは好きなんだけど、素直に言えないだけ。

「おいしい?」

お母さんが、答える応答には

「うん、普通。」

いつもこう。

「素直じゃないわねー。」

お母さんは、私がおいしいって思ってる事をしってるかな。

「ねぇ、姫奈。」

「何?」

ちょっとは、何か言って!でもいうのかな?

「恋とか・・・・しないの?」

_ブッ

危なく詰まりそうな質問。

「急に何?」

私は、目を丸くさせる。

「だって、姫奈さぁ、彼氏作らないんだもん。」

桃姉もお母さんも、恋って。

溜息をつきながら言った。

「彼氏、なんてよほどいい男子じゃないと無理でしょ。」

だいだい、中高生の男なんて女を顔で選ぶんだから。

「でも、お父さんはいい人でしょ?」

お母さんが、目をうるうるさせて言った。

「さぁ?でも、いいんじゃない?」

「姫奈は、顔はいいんだから性格直しなさいよ~。」

私・・・、どんな性格なのかな?