ツンデレ姫とニコニコ王子

休み時間~

「それって・・・・恋じゃない?」

は?

美麗ちゃんが私に告げた。

「あ、私も美麗って呼び捨てでいいからね☆」

「え、うん。」

すっごく嬉しい。

でも、あんまり顔に出ない方なんだ。

「ドキドキとか、見つめちゃうとかって、やっぱり恋だよー。」

私は、首をぶんぶん振った。

「だって、恋なんてしたことないし___」

美麗は、ニッコリと笑って言った。

「偶然の重なりで巡り合う運命の人だっているんだよ?」

偶然の・・・・重なり。

「私、偶然じゃないし。」

「認めない子だね、姫奈は・・・。」

呼び捨ては言っても言われてもくすぐったい。

「姫奈っ。」

と、突然呼び捨てで呼んできた舞李ちゃん。

「舞李でいいからねー。」

「う、うん。」

「この人は?」

美麗が言った。

「後ろの席の舞李。」

「舞李でーす、よろしくねん。呼び捨て大歓迎だから!」

「あ、こっちも呼び捨てで。美麗です、よろしく♪」

・・・・入学式初日、新しい友達がたくさん?できました。

「で!何話してたのー?」

「えっとねぇ、恋愛トーク。」

舞李がニヤリとこちらを見る。

「ほぉ~?もう、恋ですかぁ?」

「ち、ち、違うもん!」

「だから、絶対恋なの!それ。」

「恋じゃない!違うーーー!」

このわがままな性格、直らなさそうです。