「あんた・・階段から落ちて1ヵ月も意識不明だったんだよ!私が・・・私がどれだけ心配したと思ってるの!・・・あの日、私があんなことを言わなきゃ・・・」


ババアは言葉を切った。


「・・・死ねばよかったって思ってんじゃないのか?」


「何言ってるの!―――あんたみたいなどうしようもない奴でもね、私には・・・大事な子供・・だから」


ババアの涙に、あたしは少々驚いた。


「・・・バカじゃねーの、ババア。泣いてんじゃ・・」


そう言って、あたしも泣いた。