次いで、ヨーロッパやアメリカ、日本
などでもオーラ・カーは普及していった
が、

トヨタやGM(ゼネラル・モータース)
などの他の自動車メーカーはオーラ・
カーの特許権をもっていないので、
相変わらずガソリン車やハイブリット車
を大量生産し続ける。

それを見たネコ社長と周副社長は、一大
決心をした。

2人は、クリーンな世界を早く実現する
ために、オーラ・カーの特許権をもつ
周副社長の弟を、

「もう十分儲けただろう?」

と粘り強く説得して、オーラ・カーを
生産・販売する権利を他の自動車メー
カーにも開放させたのだ!

2人の英断のおかげで、それから21
世紀がどんな時代に変わったか。

これも、ネコ社長がやがて世界連邦の
初代大統領に推薦された理由に挙げら
れる、偉大な実績の一つなのであった。

            おしまい