「あのさ」
シンイチがあらかた食べ終わり、体を
なめているのを見計らって、シロが
声をかける。シンイチは体の掃除を
中断して、シロを見た。
「何?」
「あなた、お金持ちの家の猫だった
んでしょ? 今の野良猫暮らしと
どっちが良かった?」
「それは、今の方がいいよ。
2本足に飼われるのは、ちょっと
僕の趣味じゃないんだ」
「子猫のときから2本足の家にいた
のよね?」
「まあね。気がついたら2本足の
家に住んでたよ。ま、気楽な良い
暮らしではあったけどね。
そこに小さいお嬢さんがいてね、
僕ととても仲が良かったんだけど、
僕が家を出るのを諦める理由には
ならなかった。
猫は自由でなきゃ嘘だよ」
シンイチがあらかた食べ終わり、体を
なめているのを見計らって、シロが
声をかける。シンイチは体の掃除を
中断して、シロを見た。
「何?」
「あなた、お金持ちの家の猫だった
んでしょ? 今の野良猫暮らしと
どっちが良かった?」
「それは、今の方がいいよ。
2本足に飼われるのは、ちょっと
僕の趣味じゃないんだ」
「子猫のときから2本足の家にいた
のよね?」
「まあね。気がついたら2本足の
家に住んでたよ。ま、気楽な良い
暮らしではあったけどね。
そこに小さいお嬢さんがいてね、
僕ととても仲が良かったんだけど、
僕が家を出るのを諦める理由には
ならなかった。
猫は自由でなきゃ嘘だよ」


