ネコ専務シリーズ2

(2本足にもテレパシー使える人が
 いるのね。初めて会ったわ)


(そう。今の2本足は、テレパシー能力
 を退化させた者がほとんどなのでね。

 わしにしても、これは修行の成果だよ。
 滝に打たれ、炎に囲まれて座禅し・・)


(それはいいから! こうやって話を
 しに来てくれたということは、私たち
 の話を聞いてくれるってことよね?)

ネコ住職はニッコリ笑い、左隣の兄に
ウィンクする。うまくいってるんだな!
と大きな声を出した後、ネコ専務は自分
の口に「チャック」の手まねをして
また黙った。

(そう、君たちは先日、わしの兄に歌を
 歌ってみせたんだろう?
 
 兄は、君たちが何かを訴えようとして
 いるのに、分かってやれなかったと
 気に病んでいるんだよ。いま、言葉で
 教えてくれないかい?)

それは願ってもないこと。シロは、自分
たち「Nオケ」の苦境をネコ住職にテレ
パシーで伝え、

ネコ住職は、そうか、そうか、と優しく
うなづいて、それをそのままネコ専務に
言葉で伝えた。