冠茄が玄関に出て来たのに、冠茄を見るなり、茄々樹は、 「冠茄、お前は出来損ないなんだから、私の出迎えなんかしてないで勉強したらどうなんた?」 「茄々樹サン言い過ぎよ」 「いいの、お母様。お父様は、お兄様とお姉様が居ればいいのですから」