ぼくの太陽 きみの星

「何だ何だ」


突然始まった昼ドラに、教室からわらわらと見物人が出てきた。


「……琢磨くん、ねぇ、みんな見てる」

「構やしないよ。

いいから来て」


琢磨くんは、あたしの手をしっかり握ると、階段を上がって屋上へ引っ張っていった。


視界の端で、梨香が「がんばれ!」と手でサインしてるのが見えた。



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曇り空の下。

屋上は心地よい風が吹いてる。



「……」


誰もいない屋上で。

琢磨くんはまるで何事もなかったかのように、満面でにっこり笑うと、もう一度あたしをしっかり抱きしめた。



「未怜ちゃん……」



(琢磨くん……)



しばらくそのまま、お互いのぬくもりを感じあう。