ぼくの太陽 きみの星

「あのさ……

オレ、ずっと優等生の仮面をかぶってて、心を閉ざしているってことさえ自分で気づいてなかった。

未怜に言われたことだけど、いい子でいないと愛されないって思いつめて、一人で気を張って必死で頑張ってたんだよね。


……母親に捨てられたから。

愛情に飢えてたんだ。


でもそのせいで、逆に、周りがオレという人間の”外側”だけしか見てないことに気づいて、ひどく孤独だったし、虚しかった。

誰もオレの気持ちや心を理解しようとはしない。

……誰もわかってくれないって。


自分から閉ざしてるくせにね。



そんなオレという人間にちゃんと正面から向き合ってくれて、ふところ深くまで飛び込んできたのは、未怜が初めてだったんだ。

どんな仕打ちにもめげずに、ただそのままのオレを理解しようとしてくれた。


未怜のおかげで、オレは救われたんだって思ってる。


後から思えば簡単なことだった。

自分から扉を開けばそれで良かった。


でも、オレ自身は長い間ひとり狭い箱の中でもがいてた。


未怜がいなかったら……」


ちょっと照れくさそうに、にこっと笑う。