神社を出ると、未怜ちゃんが言った。
「ママが、いっしょにおせちとお雑煮食べていってって言ってるんだけど、良かったらうち来ない?」
「あ、ほんと、ありがと。行くよ」
------
家族が揃った速水家の門をくぐるのは初めてで、ちょっぴり緊張する。
「琢磨くん、いらっしゃい。
あけましておめでとう」
「おめでとうございます」
未怜ちゃんのお母さんは、いつもぼくのことをそれはそれは持ち上げてくれる。
まるで聖人君子みたいな扱いだ。
それは逆に居心地が悪くなるくらい。
(だって、ぼくと鷹耶さんと一体何が違う?)
違うところなんて、ほとんどないに等しい。
どっちも未怜ちゃんが好き。
――それだけだ。
鷹耶さんはたまたま義理の兄だったから拒否されて追い出された。
反対に、ぼくはまるでヒーロー扱い。
そして未怜ちゃんはというと、未だあの人のことを忘れられずにいる。
「ママが、いっしょにおせちとお雑煮食べていってって言ってるんだけど、良かったらうち来ない?」
「あ、ほんと、ありがと。行くよ」
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家族が揃った速水家の門をくぐるのは初めてで、ちょっぴり緊張する。
「琢磨くん、いらっしゃい。
あけましておめでとう」
「おめでとうございます」
未怜ちゃんのお母さんは、いつもぼくのことをそれはそれは持ち上げてくれる。
まるで聖人君子みたいな扱いだ。
それは逆に居心地が悪くなるくらい。
(だって、ぼくと鷹耶さんと一体何が違う?)
違うところなんて、ほとんどないに等しい。
どっちも未怜ちゃんが好き。
――それだけだ。
鷹耶さんはたまたま義理の兄だったから拒否されて追い出された。
反対に、ぼくはまるでヒーロー扱い。
そして未怜ちゃんはというと、未だあの人のことを忘れられずにいる。

