ぼくの太陽 きみの星

「……未怜ちゃん。

あんな人を周囲が放っておくわけないでしょ。

探したら傷つくかもしれないよ」


「……」


未怜ちゃんは悲しげに眉をハの字に寄せる。


「……それならそれでもいい」


首を振ってため息をつく。


「ママと大げんかして、あたしが飛び出してそれっきり、なんて宙ぶらりんな状態なのがイヤなの。

鷹耶にとって、もうあたしがどうでもいい存在なのなら、それでもいい。


お互い、幸せにねって笑顔で手を振って……

――ただの兄妹に戻りたい」


「……」


気持ちはわからないでもなかった。

気持ちを残し、後味の悪い離れ方をしたままじゃ、本人もいつまでも心残りだろうから。


「でもほら……

お兄さん受験生だし、今一番大事なときだから、探すにしても受験終わった頃からにしない?」


ぼくはやっとそれだけ言った。


「……うん、そうする」


小さくうなずく未怜ちゃんの目には、今までと別のものが宿っていた。