ぼくの太陽 きみの星

(未怜ちゃん……)


体をくねらせながらも、すすり泣くかぼそい声に触発されて。

ぼくはただ夢中で彼女に触れ続けた。


「……あぁ……」


そんな小さな声の合間に、とぎれとぎれに聞こえてきた名前。



「……たか……や………」



ぼくははっと息を呑んだ。


手が止まる。




弱々しいかすれ声だったけど。


ぼくの耳には、ラッパのように高らかに響き、とげのように鋭く心を刺した。




あの人と、どれだけあんな……あんなことを繰り返していたんだろう。

あのとき窓の外から見た光景がまた脳裏をちらついて、ぼくはあわててそれを振り払った。



(結構いいみたいだよ)



あのときのあの人の言葉が脳裏に鳴り響く。



過去のことは問題にしないと言いながら、ぼくは今さらながら、激しくあの人に嫉妬してた。