ぼくの太陽 きみの星

「ここで待ってて、すぐ戻るから」


琢磨くんに川原まで引っ張っていかれる。

鞄を置いて走り去った琢磨くんは、しばらくしてマックの包みを抱えて戻ってきた。


「ああ、良かった。

いなくなってたらどうしようかとか思っちゃった」


なんて、ハァハァ息を荒げてる。




川沿いの斜面に並んで座って、コーラを飲む。



「何も持たずに着の身着のままで飛び出して、よく一週間も出ていられたね」


琢磨くんは、ハンバーガーをぱくつきながら、世間話でもするように口を開いた。


「うん。

……実はね、出た夜に、すっごく親切な人に助けてもらったの」

「へぇ」

「マリカさんっていうんだけどね」

「うん」

「自分が昔家出して、意地を張ったまま未だに帰れずにいるから、後悔してるんだって。

だから、何も聞かずに家に泊めてくれて。

いろいろ話も聞いてくれたんだ」

「……そっか、良かった」

「この服もマリカさんが貸してくれたの」

「そっか、びっくりしたよ。

何ごとかと思った」


片手であたしにポテトを差し出しながら、ほっとした様子の琢磨くん。