ぼくの太陽 きみの星

「ここに戻ってきたら、それはそれでいいから。

あんたならいつでも大歓迎よ。

いつでも待ってるから。


でも、戻ってこないかもしれないでしょ」


「……」


マリカさんは、窓の外を見ながらしみじみと言った。


「別れってそういう唐突なものなのよ。

あたしだって、勢いで家出したときは、こんなに長い間家族と離れたままになるなんて思ってもみなかった。

ほんと、何日かで帰るつもりだったのよ。

だけど、帰れなかった。


あんただって、行って、帰ってきたら、あたしが交通事故か何かで死んでるかもしれない」


「マリカさん……」


「あくまでも可能性の話よ。

――でも人間ってそういうものだから。


あたしはいつでも、”この人とはもう会えないかもしれない”って思う。

後味の悪い別れ方は絶対にしないようにしてるの。あれから」


あたしはうなずいた。