「ばか、そのままじゃ風邪引くだろ」 眉間にしわを寄せた、険しい表情でジロリと睨まれる。 (……こわっ) さっき塾を出たときの笑顔とは大違い。 (鷹耶……怒ってる) ……何怒ってるの? 鷹耶はもう一枚タオルを持ってきて、あたしの頭をぐしゃぐしゃと容赦なく拭いた。 「痛いっ」 「ったく…… 着替え持ってきてやるから、濡れた服脱いどけよ」 鷹耶はふとあたしの顔に目を止めた。